10億もの利益があるのに、その大部分はどこへ消えてるの?

ひとくちに利益と言っても、そこにはさまざまな意味があります。単純に利益を考える場合、たとえば収入から支出を差し引いたものがそれにあたります。
いくらで買っていくらで売ったか、その差額がプラスであれば利益、マイナスであれば損失と呼ばれる最も単純な指標としての利益です。売上総利益、粗利益などと呼ばれています。

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ところが実際には何かを買ってそれを売るためには、買いに行くための交通費や宣伝するための費用が発生します。お店で売るならそこの家賃や光熱水費だって、その商売のための費用と考えることができます。これらをすべてひっくるめて、販売費および一般管理費と呼びますが、これを売上総利益から差し引いた残りが営業利益と呼ばれるものです。

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さらにその売り買いとは直接関係のないところでも、商売の規模が大きくなれば収入や支出が生じることもあります。特に利息や利子などといった、いわゆる金融機関を介したお金のやり取りにつきものの収入と支出は、企業活動が大きくなればなるほど、また支払い方法が多様化すればするほど増えていきます。こうしたものは営業外収支(収益と費用)と呼ばれており、この差し引きを営業利益に加味したものが経常利益(別名ケイツネ)と呼ばれています。
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企業活動を続けていると、ときに特別な要因で発生する一時的な利益や損失が生まれることがあります。その企業が通常行う業務とは全く関係ないところで発生する、不動産売買などの利益などがそれにあたるわけですが、このどこにも分類されない利益や損失を経常利益に加えたものが純利益と呼ばれます。これは別名最終利益と呼ばれ、その企業が捻出した真の利益と呼ぶこともできるでしょう。
このように、ひとくちに利益といっても段階によって大きく異なることがわかります。たとえば10億円の利益があるという表現では、それが売上総利益なのか純利益なのかによって大きく変わってくるというわけなのです。